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更新日:2024.7.12

島しょ魅力体験ツアーレポート①【伊豆大島三原山】

島しょ魅力体験ツアー第一弾!スタート

2024年5月18日(土)〜5月19日(日)の2日間、島しょ魅力体験ツアー第一弾!伊豆大島三原山「オオシマツツジとジオパークトレッキング」が開催されました。
ツアーでは、三原山の火口・地層・砂漠・地球の息吹を感じるジオパークの雄大な自然に触れ、島の歴史や文化を学び伝統料理にも舌鼓を打った。
本記事では、魅力たっぷりの伊豆大島を余すことなく体験いただいた2日間のツアーの様子をご紹介します。

         

~伊豆大島とは~

東京から120km南の洋上に浮かぶ伊豆諸島最大の島「伊豆大島」
島の中心部にある三原山は世界三大流動性火山として知られています。
島の約97%が国立公園で、自然景観と生態系が十分に保護されており、日本ジオパークに認定されています。
今回のツアーでは地球の息吹を感じる大地をジオガイドと共に巡りました。

  

伊豆大島へ向け出航!

5月18日(土) 朝、今回のツアーに参加する6名が竹芝客船ターミナルに集まりました。
空は快晴!過ごしやすい気候の中でのツアー開催となりました。
今回のツアーには、「山の日アンバサダー」で山登り大好き芸人の桜花さんにも参加いただきます。竹芝客船ターミナルから大島・岡田港までは約1時間45分の船旅、高速ジェット船で出発です!

   

大島に到着しました

大島・岡田港に到着!
岡田港は大島の北部に位置しています。客船ターミナルが新しくなりトリックアートなどのフォトスポットもあります。

   

伊豆大島ジオパーク認定ガイド
西谷 香奈さん

"森林インストラクター"伊豆大島ジオパークジオガイド"の会副会長。小さい頃から動物好き。都会暮らしの頃からアリを飼ったりトカゲを飼ったり・・・。特に生物同士の関わりや、変化していく自然に想いを馳せるのが好きです。1日コースからショートコースまで全てを担当。現場から学べ、がポリシーです。

   

初めは島内観光へ

まずはピンクのバスに乗って車窓から島内を観光!
波浮港に向け移動します。
車窓から見える大自然に圧倒されます。
参加者の皆さんも車窓からの景色に興味津々です。

  

~波浮港紹介~

かつては火山の火口湖でしたが、大津波で海とつながり、その後秋広平六の指揮の元、崖を切り崩し港口を広げ港となった波浮港。
湖のように穏やかで静かな美しさをたたえています。
見晴台からの景色は絶景で、波浮の港の全景が一望できます。
参加者の皆さんも思い思いに写真撮影をしたり楽しみました。

   

踊り子の里資料館

波浮港東側は川端康成の小説「伊豆の踊子」に縁深い場所で、「踊り子の里」と呼ばれています。一角に佇む旧港屋旅館は「踊り子の里資料館」として当時のままの姿で保存・公開されており、「伊豆の踊り子」のモデルになった大島の旅芸人一座が演芸を見せたとされる場所です。ここでは、その一座の当時の様子を再現した人形などが展示されています。
一行はジオガイドの西谷さんの話に耳を傾けながら、当時の光景に思いを馳せました。

   

郷土料理「べっこう寿司」でランチ

青唐辛子がピリッときてとても美味しい!
ランチには島寿司も堪能しました。
伊豆大島の郷土料理「べっこう寿司」は漬け込んだ白身魚が「べっこう色」に輝くことから名前がつけられました。

   

~筆島紹介~

海岸線から約100m沖合いに位置し、海面から突き出た筆のような岩「筆島」
筆島火山の火道にあった硬い火道角礫岩の残骸が侵食に耐え、海中に取り残されたことで生まれました。荒波に耐える姿から「神宿る場所」として崇められています。

  

   

特大バームクーヘン!?

続いては「バームクーヘン」の愛称でも親しまれ、伊豆大島の代表的スポットのひとつである「地層大切断面」へ。
太古より噴火活動を繰り返し、気の遠くなるような長い年月をかけ積み重なった地層のスケールに伊豆大島の歴史を感じます。

   

三原山温泉「大島温泉ホテル」到着

初日のツアーを終えた一行は「大島温泉ホテル」へ到着。
かけ流しの温泉から望む三原山の絶景と大島特産の椿油で新鮮な魚介を揚げる名物「椿フォンデュ」で心も体も癒やされます。

  

オオシマツツジ園に満点の星空

また、ホテルからすぐのところにオオシマツツジ園があり、可憐な花の群生を見ることが出来ます。

大島温泉ホテルの屋上にある三原山テラスからは三原山とともに満点の星空も。心ゆくまで景色を堪能しました。

   

2日目~三原山登山へ出発!

ツアーも折り返しを迎えた2日目の朝。
空は曇り模様ですが、なんとか天気が持ちこたえてくれるよう祈りつつ、送迎車に乗り込みます。いざ三原山登山へ出発です。

   

~三原山紹介~

『三原山』は伊豆大島の中央に位置する活火山。山頂も758mであるため気軽にハイキングでき、大島の大自然を一望できます。山頂部には火口の周りを巡る「お鉢巡りコース」も整備されており、溶岩によって形成された様々な風景をご覧いただけるほか、火口のふちには、「三島神社」もあり多くの方が訪れるパワースポットになっています。
山の東側には、日本で唯一の"砂漠"である「裏砂漠」が広がっています。別の惑星に来たかのような風景を楽しめます。

  

伊豆半島まで広がる景色、三原神社到着

三原山の山頂付近、「三原神社」へ到達。
鳥居越しに絶景を望むことができ、人気の撮影スポットにもなっています。
古来より三原山は「三原大明神」、あるいは「御神火様」と崇められ、そして畏れられてきたそう。
付近の道中には、ゴジラ岩も発見!この広大な溶岩流の大地を見つめています。

  

火口をぐるっと巡る~お鉢巡り

火口周囲を巡る「お鉢巡り」がスタート。砂利道には細心の注意をはらい、道なりに進んでいきます。しばらく歩を進めると目の前に大きな火口が。直径300mにもおよぶ大きな火口に圧倒されました。

  

伊豆大島の最高峰

南西寄りの小高い峰まで歩いてきました。ここが伊豆大島の最高峰、標高758mの三原新山です。1950年から51年の噴火によって形成されました。

  

日本唯一の砂漠で異世界体験

三原山の代表的スポットの一つである「裏砂漠」へ到着。
日本唯一の砂漠であり、過去幾度となく繰り返された三原山の噴火によって出来上がったとされています。一面が黒い大地で覆われ、異世界に来たかのような絶景が広がっていました。

  

岡田港で伊豆大島とお別れ

三原山で自然をたっぷりと堪能した一行。ホテルで帰り支度を整え岡田港へ。
大島の歴史や自然について、わかりやすく説明してくださったガイドの西谷さんもお見送りに来てくれました。ツアー参加者からも「ジオパークガイドの西谷さんの豊かな知識・お人柄のおかげで、二日間とも本当に興味深く楽しく過ごせました」「友人が大島に行くなら、博識な西谷さんを推薦したいと思っています!」と西谷さんとの別れを惜しみつつ東京へ向け出港しました。

   

あっという間の2日間
島しょ魅力体験ツアー第一弾終了!

東京竹芝港に到着。
あっという間に感じた伊豆大島の旅も終わりを迎えます。ジオパークならではの魅力がたっぷり詰まった2日間。旅の疲れを忘れるほど伊豆大島のパワーをもらった参加者の皆さん、最後は山ポーズで元気に解散しました。

   

自然の偉大さと歴史を感じる伊豆大島

ジオパークならではの大自然や、その地域だからこそ育まれた文化や歴史、地産の名物を堪能できる伊豆大島。ツアー参加者からは、「本土の登山などでは見ることの出来ない独自の風景を見れた」や「実際の自然の生い立ちをツアーガイドさんの解説と共に見れて、より理解が深まった」などのお声をいただきました。
伊豆大島は島しょの中でも比較的東京からのアクセスもよいので、初めての方はもちろん、一度訪れたことがある方も是非訪れてみてください★